女性のための泌尿器科
水曜午前、金野 紅医師担当(女性医師)
泌尿器科は女性にとって、なかなか受診しづらい診療科だと思います。
女性泌尿器科を泌尿器科女医が担当する、比較的珍しいクリニックですので女性の方も安心して受診いただけると考えております。
女性泌尿器科は、男女の性差に配慮し、女性に適したかたちでの治療を目指した診療科であり、女性の患者さんのQOL(生活の質)の向上を目指しています。
「遠出したいけどトイレが心配」「加齢とともにトイレに時間がかかるようになった」など、排尿の問題を抱えたままのため、外出を控えたりしていませんでしょうか。
一人で悩まず、お気軽に当院までご相談ください。
こんな症状・疾患の方はご相談ください
- 咳やくしゃみでもれてしまう
- 尿に血が混じる尿が近い、回数が多い
- 夜間、何度も尿に起きる
- 尿が残っている感じがする
- 何かがはさまった感じがあって排尿がしにくい
- 尿に血が混じる
- 尿がたまると痛くなる
- 腟から丸いものが脱出する
- 足がむくむ
- 腰や背中が痛む腎臓のあたりが痛む
- 尿道から膿が出た
- 血尿やたんぱく尿を指摘された
- 尿路(腎臓、尿管、膀胱)に結石がある
- 慢性骨盤痛症候群(明らかな原因が無いのに、下腹部痛がある)
当院の泌尿器科で扱う主な内容
尿失禁(尿漏れ)
①腹圧性尿失禁
重い荷物を持ち上げた時、走ったりジャンプをした時、咳やくしゃみをした時など、おなかに強い力(腹圧)がかかった場合、「骨盤底筋」という筋肉が膀胱・尿道を支えることで、尿が漏れるのを防ぎます。 腹圧性尿失禁(尿漏れ)は、この骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることで、膀胱・尿道を支えられなくなり、尿漏れを起こします。
②切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり、我慢できずに漏れてしまうという症状です。トイレが近くなり、外出中や乗り物に乗ることが憂鬱になってしまいます。本来は脳からの指令で排尿はコントロールされていますが、脳血管障害などにより、そのコントロールがうまくいかなくなった時など原因が明らかなこともありますが、多くの場合、特に原因がないのに膀胱が勝手に収縮してしまい、切迫性尿失禁となってしまいます。
③混合性尿失禁
腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が合併している場合、混合性尿失禁と呼びます。
骨盤臓器脱(性器脱)
腟からまるいものが脱出する、ピンポン玉のようなものが触れる、股の間になにか挟まった感触がある、下腹部が引っ張られる感じ・下がってくる感じ(下垂感)などの症状があります。
靭帯や膜で支えられている骨盤臓器(子宮、膀胱、直腸など)が出産で傷ついたり、加齢につれて弱くなったりすることで骨盤臓器脱が生じてきます。
頻尿、過活動膀胱
急に尿意をもよおし我慢できない(尿意切迫感)、トイレが近い(頻尿)、夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)といった症状があります。
原因は脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などの脳の障害、脊髄損傷や多発性硬化症などの脊髄の障害の後遺症による「神経因性」と、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることによる「非神経因性」があります。
間質性膀胱炎(膀胱部痛症候群)
痛みや圧迫感が膀胱、骨盤内、下腹部に感じられます。また、切迫した尿意を頻繁に感じ、1日数十回も起こる場合もあります。症状は膀胱が充満すると悪化し、排尿すると軽減します。極めて重度の場合、トイレに数時間も座り、少しずつ排尿し続ける状態になることがあります。
通常、これらの症状は徐々に現れ、何年もの間に膀胱壁が損傷するにつれて悪化します。
はっきりとした原因が不明であり、膀胱粘膜の機能障害、免疫学的な異常反応、尿中の毒性物質、疼痛に対する過敏性と考えられています。